こんな疑問に答えますね。
パチンコ店のホール業務は、アルバイトのメインの仕事です。
それだけにやることも覚えることも結構ありますので、この記事ではそんなホール業務の詳細について解説致します。
ホール業務の内容
- ドル箱の上げ下げ
- 出玉の計数
- 挙動不審なお客の監視、防犯
- 遊技台のトラブル処理
- 非稼働時間の確認
- その他のサービス
ドル箱の上げ下げ
パチンコ台1台1台にはドル箱と言われる大当たりした玉を入れるための箱が1つ設置されています。
遊技台が大当たりするとその箱に玉がどんどん溜まっていきますので、箱がいっぱいになって溢れそうになったら、お客さんに呼び出しボタンで呼ばれますから、新しい箱をそのお客さんのところへ持って行ってあげてお客さんに渡してあげればOKです。
玉がいっぱいになった箱はそのお客さんの台の下の床に積んでいきます。
お店によって積み方とかが異なりますので、あなたが働くことになったお店から指導された通りに積めばOKです。
逆に下に積んであるドル箱をお客さんの手元まで上げる場合もあります。
大当たりが止まってしまって、玉を使い切ってしまった場合です。
その時は、空になった箱を受け取って床に積んであるお客さんの箱を台に置いてあげればOKです。
また、パーソナルシステムを導入している店舗の場合、このドル箱の上げ下ろしの作業がなくなります。体の負担がかなり減り業務が楽になります。
出玉の計数
遊技を終えるお客さんの玉をジェットカウンターと呼ばれる計数台へと運搬してそこにお客さんの玉を全て流します。
機械が自動的に数えてくれますので、ただただ流すだけです。
玉を大量に出されたお客さんの計数は時間がかかり、運搬するのも中々大変です。
注意点としては、他のお客さんの玉を一緒に運搬してしまわないことです。
隣り合っている台が両方とも玉が出ている場合、その台の下にはドル箱がたくさん積まれています。
それをちゃんと区別するために、ドル箱に札を刺してわかりやすく仕切られていますが、ごくまれに間違えてしまうスタッフさんがいます。
ですので、落ち着いて作業してしましょう。
挙動不審なお客の監視、防犯
これは、不正行為を働く者たちの監視です。
パチンコは、お金を賭ける遊びです。それ故に悪い人達から狙われやすいです。
パチンコ店で、特に警戒しているのはゴト師です。
ゴト師とは仕事(シゴト)からとった言葉で通常の遊技で玉を獲得するのではなくて、ズルして玉を獲得する人たちのことです。
※もちろん犯罪行為です。法律でちゃんと刑が確定します。
これは様々な手法が使われており、ホール側が対策しても不正を働く者たちはその対策をかいくぐる方法を編み出して来ます。
最新の手口などは、ちゃんとしたホールだと都度教育されますので、それを覚えるのもアルバイトの仕事です。
挙動不審な人がいないか、不自然な遊技をしていないか、ゴトの場合注意して見るべきポイントを教えてもらえます。
遊技台のトラブル処理
遊技をしていると台の裏側で玉が詰まったり、遊技台の釘に玉が掛かったりして正常な遊技ができなくなることが多々あります。
お客さんから呼び出しをされますので、その台へ行き、異常な部分を解消してあげます。
台を開けるには鍵が必要になりますが、ホールによってはアルバイトには鍵を持たせないホールもあります。
そういうホールの場合は、トラブル処理は全て社員の仕事になります。
全部の台を開ける事ができるので、取り扱いには十分注意しないといけません。
非稼働時間の確認
パチンコ台に物を置いたまま立ち去ってしまうお客さんがいますので、最後に遊技をしてからどれくらいの時間が経っているかをチェックします。
台の真上にあるデータを参照できる機械にリモコンを当てて、非稼働時間を調べるボタンを押すと何分放置されているかがわかります。
あまりにも放置時間が長いとお店の売り上げに直結しますので、その台を整理して次のお客さんが着席できるようにしないといけません。
お店によりルールの違いはありますが、基本的には1度店内アナウンスで呼び出しをかけます。
「〇〇番台のお客様、至急お戻りください。〇分経っても戻られない場合は空き台として整理・解放させていただきます。」
っとこのような形でマイクで店中にアナウンスします。
それで戻って来なかったら、台に放置されている物を回収して、その台を解放します。
1日を通して結構発生します。
置いてあるものが鍵やスマホの場合は高確率で戻って来ますが、飲みかけのペットボトルだったり、数本残ったタバコだったりする場合、戻ってこないままのことが多いです。
その他のサービス
お店によってはお客さんの席へタバコやジュースを届けてあげるサービスをやっているところもあります。
お客さんから規定の玉やメダルを受け取って、遊技中のお客さんのところに持っていってあげます。
これは、ホールスタッフじゃなくてワゴンスタッフがやってくれるホールもあります。
ワゴンスタッフとは、ホールのアルバイトスタッフとは別で雇われているスタッフです。コーヒーレディとも呼ばれています。
コーヒーレディは、いるホールといないホールがありますが、メニューを持って1台1台回っている飲み物や軽食を作る専門のスタッフです。
ホール業務の注意点
基本的にはお店のルールに従って普通に働いていれば、業務上は問題ありません。
しかし、パチンコ店はサービス業なので接客をします。
この接客ですが、相手がまともな方ならこちらの仕事もスムーズに穏便に終わります。
問題なのは、こちらの仕事を妨害してくる輩です。そういう方の特徴を紹介します。
- キャッチ
- 絡んで来る客
キャッチ
キャッチとは、簡単に言えば従業員の足止めです。
主にゴト行為(不正行為)を働く者たちが従業員の監視を鈍らせる目的でやったりします。
ゴトの意味は先でも説明しましたが、それを行う者たちは単独で犯行に及ぶことは少ないです。
実行犯、見張り役、壁役、キャッチ役など役割分担をしてそれぞれが赤の他人を装って配置についています。
ホール従業員は常にホール内を巡回しているので、不正行為をする者たちにとっては、犯行中にホール従業員にウロウロされるのは都合が良くないわけです。
なので、それをさせないためにキャッチ役が従業員に声をかけて、足を止め、監視の目を届きにくくします。
わざとらしく長めの接客になるような質問をしてきたりします。
このように、普通ではありえないような質問をしてきたりします。
ゴトの様子は下記の動画が参考になります。
動画のように、しっかり訓練を重ねて店に来ているので、このキャッチにも十分気をつける必要があります。
とはいえ、これは滅多にないことです。大抵は平和に終わりますので、安心して下さい。
絡んで来る客
負けが込んで怒り心頭のお客からものすごく絡まれることがまれにあります。
これに対する答えはないんですが、粘着されるとものすごく心身共に疲弊します。
適当にあしらって終わりでいいんですが、一番簡単なのは謝ることですね。
「おい!この台いつになったら出るんだよ!」
「いくら使ったと思ってんだ!ふざけんなよ!」
っと絡んで来たら、ばつの悪そうな顔をして
「すいませんねー。機械ですからねぇ。運もありますし…」
ってな具合ですかね。
う~ん…僕も3年やってましたけど、これだけは答えがでません(笑)
まとめ
- お客さんの出玉の上げ下げ
- お客さんの出玉の計数
- ホールを歩き回って挙動不審なお客の監視、防犯
- 遊技台のトラブル処理
- 物取りで放置されている台の整理・解放
- おつかいのサービスなど
- 不自然な質問をしてきたり、やたらと時間のかかる質問をしてくる人には警戒する。
- 負けが込んで怒り心頭で絡んでくるお客には謝ってなだめる