パチンコ店は求人情報を見てみると、他の業界よりも圧倒的に時給が高いのが特徴です。
でも、なんだかダークなイメージが強く、未経験の方にとってはめちゃくちゃ不安がある世界ですよね。
僕はこの業界で3年間働きましたが、最初に入った時も不安でいっぱいでした。
なので、僕が不安だったことや実際働いてみてどうだったかなどをお話しますね。
もくじ
パチンコ店の不安要素
パチンコ店がどのような施設かを一応説明すると、遊戯場です。ゲームセンターも遊戯場ではありますが、大きく違うのはパチンコ店はお金を賭けて遊ぶ場所です。
言うなれば、賭場なわけです。人は賭け事になると、めちゃくちゃ熱くなります。
負ければ、当然悲しいですし、空しいですし、怒りの感情も沸いてきます。そんな負の感情が交錯する世界です。
表向きはクリーンな世界を装ってますが、その実、現場はギャンブルの場です。
なので、ちょっと想像力のある方なら色々と心配になってしまうこともあります。
- 怖い人に絡まれないか
- 命を狙われないか
- 腰や耳を悪くしないか
- タバコの煙で健康を害さないか
怖い人に絡まれないか
全体からしたらかなりの少数派ではありますが、気性の荒いお客さんの中には、負けた腹いせに店員に思いっきり絡んでくる方もいます。
やり場のない怒りをぶつけてくるパターンです。
大抵の場合は、好き勝手騒いで帰っていきますが、あまりにもひどいと出禁になります。
そこまで酷いのは相当まれですが、現れたとしても喧嘩が強そうな社員が代わりに対応してくれたりしますので、あまりビビらなくても大丈夫です。
僕が働いていた3年の間では、騒いだりするけど、暴力を振るってきたりしたことは一度もありません。
それをやってしまったら、その人も犯罪者になり人生にかなりの傷が付きますから、さすがにそれはわかっているようですね(笑)
命を狙われないか
これも不安要素の一つでもありますね。
パチンコ店はお金が大量に集まる場所でもありますから、強盗や暴漢に襲われないか心配になる場合もあると思います。
確かに、パチンコ店の襲撃事件や換金所が狙われ現金を奪われる事件も過去に起こってますが、大変まれなケースです。
強盗事件で言えば、深夜のコンビニでも普通に起こりますし、襲撃事件はスーパーでも起こっています。
パチンコ店だからといって特別に危ないわけではありません。
大手の設備が整ったお店ではセキュリティもしっかりしていますし、何かあれば警察がすぐにかっ飛んでくるような体制になっています。
腰や耳を悪くしないか
この仕事をやっていると腰を悪くしてしまう方はいらっしゃいますね。
1日を通して重い玉箱を何度も上げ下げする過程で腰へ負担をかけますから、それが積もり積もって腰を痛めてしまうみたいです。
パチンコ玉のドル箱1つは満タンで約10kgはありますので、腰を痛めない持ち方をしないとある時突然「ピキッ!」っと腰がイッてしまいます。
そのコツは体感してもらうのが一番ですが、一応言葉で説明すると、ひざから太ももと腕と胸の力で持ち上げるっというイメージです。
重量が腰に乗る持ち方は危険ということです。
パーソナルシステム導入店の場合はこの問題が無くなりますので、是非そちらのホールを検討してみましょう。
詳しくは下記記事をどうぞ
耳については、3年働いていた僕はなんの異常もありませんし、僕が働いていた時に10年働いている同僚がいましたが、なんの問題も無さそうでした。
多くの方と一緒に働きましたが、この仕事のせいで難聴になったという話は僕は聞いたことはありません。
タバコの煙で健康を害さないか
喫煙者の方なら特に気にする必要はありませんが、非喫煙者にとって、タバコは大きなマイナスファクターでしょう。
かくゆう僕も非喫煙者なので、タバコの煙にはいつも我慢してました。
副流煙は確かに害がありまが、すぐに重篤な病気になってしまうわけでもないです。なので、意外と割り切れるかなと。
しかし、どうしても無理…って場合は全面禁煙のお店を探しましょう。
全面禁煙のホール内では、ちゃんと喫煙ルームが設置されていて、分煙になっていますのでメインの仕事は心地よくできると思います。
ただし、バックヤードまで分煙されているとは限りません。パチンコ店の従業員は喫煙者がかなり多いので、休憩所はタバコ臭いかもしれません。ちゃんと分煙されているといいですが…。
ちょっとめんどくさかった事例
僕が働いていて、ちょっとめんどくさかったことを紹介します。
「出る台教えてよ」っと絡まれる
これは店員をやっていれば聞かれたり、言われたりすることがたまにあるかもしれません。
常連のお客ならおふざけで笑って済ませますが、あまり見かけたことが無いお客に粘着されると結構めんどくさいです。
柔らかそうなお客さんなら「はは・・それがわかってたらお客さまに教えますよ笑。後で勝った分の分け前くださいね笑」っと冗談で言います。
きつそうなお客さんなら「いや、わからないですよ~お客様の引きですよ…」っと言ったりもしますが、これには正解はないですね。
出る台なんてぶっちゃけ誰にもわかりません。
スロットの設定も店長クラスにならないと、いじることも出来ないです。
よっていちアルバイトにそんな情報が知り渡ることは絶対に無いです。あったらガチでやばいです。簡単にリークされてしまうので、お店としてはそれは絶対に避けなければいけません。
高設定だからと言って確実に勝てるわけではないですから、設定を知っている社員ですら出る台なんて断言は無理です。
それに、設定をばらしたりしたら大問題になりますからね。
当然クビどころじゃ済まないです。
会社からは訴えられて、莫大な損害賠償を払うことになることもあります。
トラブル処理の後の激熱リーチ外れで客が激怒
パチンコやスロットは遊んでいる途中に色々なエラーが起こります。
玉やメダルが裏で詰まって出て来なくなったりするのですが、その度にお客様から呼ばれるわけです。
で、エラー解消のために遊戯台を開けさせていただくのですが、無事エラーを直してしばらくすると、先ほど台のエラーを直してあげたお客が物凄い剣幕で絡んで来るではありませんか。
話を聞くと、パチンコの激熱リーチ(大当たりの確率が極めて高いが確定ではないリーチ)が外れて、店員が何かいたずらしたんじゃないかと疑ってくるパターンです。
そういうパターンがまれにあります。
僕は、結構その方に粘着されて店長まで出て来て事情を説明して、店長対応で数十分の話合いでようやく納得してくれたというエピソードがあります。
その時は、ただただびっくりしましたね。パチンコの演出を操作なんてできるわけがないですし、言ってしまえばただの偶然なんです。
しかし、客にとってはやはりお金がかかっているので、どうしても被害妄想を抱きやすいんですね。
このようにちゃんと仕事をしていてもあらぬ疑いをかけられることがあるのもこの仕事の大変な部分です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
時給が高いパチンコ店ですが、決して楽な仕事ではありません。
面接も舐めてかかると意外と落とされてしまいます。
イメージが悪いパチンコ店ですが、ちゃんと税金を納めている会社ですので、従業員になれば、他の業界とそう変わりはありません。
ただ、風営法という法律で営業しているため、他の業界よりもちょっと変わっているというのが特徴です。